クーラーにおけるエロフィンの役割
クーラーは、蒸発によって熱を奪う原理で冷気を発生させる装置です。
エロフィンは、熱交換器に設けられたフィンで空気の流れを整流し、冷媒の熱交換効率を高める役割を果たします。
一般的にアルミニウムやステンレス鋼などの金属で作られており、表面に細かい突起やスリットを設けています。
これらの突起やスリットは空気の流れを乱流化することで接触面積を増やし、熱交換効率を高める効果があります。
クーラーの種類や用途によって、形状や大きさや素材などが異なります。
家庭用エアコンの熱交換器には、平面状のエロフィンが用いられていることが多いです。
産業用冷凍機の熱交換器には、らせん状や波状などの複雑な形状のものが用いられることもあります。
空気の流れを整流することで、空気が均一に熱交換器を通過するようになり熱交換効率を高めることができます。
空気と熱媒体の接触面積を増やすことで、熱交換量を増加させます。
空気の乱流化を促進することで空気と熱媒体の接触時間を延ばし、熱交換効率を高めることができます。
形状は大きく分けて、平面状と複雑な形状のものの2つに分類することができます。
平面状のものは最も一般的な形状で、空気の流れを整流する効果は比較的小さいですが製造コストが低いため家庭用エアコンなどの普及品に用いられます。
複雑な形状のものは空気の流れを整流する効果が大きいですが、製造コストが高いため産業用冷凍機などの高性能機器に用いられることが多いです。